私は6月9日から7月12日まで特別養護老人ホーム福寿草インスプリングで第二段階施設介護実習をした。そこでは、実習を通して利用者主体の介護を学んできた。
介護とは、自力で生活することが困難な高齢者や障害者に関わり、その人の望む生活、その人らしい人生を実現させることだと思った。
私の受け持ち利用者は軽度の認知症と胃潰瘍を持っている。入所前の在宅生活では、寝たきり状態で食事をとることができなくなり胃瘻からの経管栄養だけだった。息子さんとの二人暮らしだったが介護が困難になり施設に入所した。その人らしさを理解するための情報収集をした結果と、居室でコミュニケーションを図っているときの微笑みながら「家が一番です」というひと言から、元気になって早く家に帰りたい思いがあると感じた。在宅で生活できるためには食事がとれて、歩行や排泄など身の回りのことができることが必要だと思った。現在できている自力歩行、排泄の継続ができるよう、下肢筋力の維持をするために、好きな花を見ながら散歩したり、レクリエーションに参加したり、歩行訓練を活用した。同様に食事を美味しくとれるように様々な行事に参加し、体を動かす機会を増やすことにした。歩行訓練は特に痛みを訴えることもなく、車椅子よりも自力歩行を望み、歩行に対する意欲が見られてきた。実習期間中は昼食の進みに変化は見られなかったけれど、散歩やレクリエーションの時は笑顔が見られ、楽しんでいる様子だった。利用者さんの自己実現までのADL動作、排泄、食事を維持することを目標に援助をしてきた。
自己実現できるためには、その人の思いを知ることが重要だと思った。認知症の方の望む生活、その人らしい人生を実現できるよう援助することが介護福祉士の役割だけど、利用者の思いを理解できない場合がある。その様なときに表現できるようコミュニケーション技術を通し、相手との距離、表情、動作、しぐさ、身振り、身体的接触、尊厳やプライドを傷つけない、人的・物理的環境などの環境作りも必要だと思った。
実習を通して得た利用者さんの主体性の重要性を、今後は認知症の利用者さんの思いを理解するために、表現できる人的・物理的環境作りや、お互いに共感ができ相手の立場に立って物事を考え、利用者さんが自立生活できる必要な援助をしていきたいと思う。
介護福祉科 2年 鷹架 舞
(光星高校出身)
専攻科
学院キャンパスだより第10号
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